飛狐外傳/Legend Of The Fox  



金庸原作の武侠小説を、ショウ・ブラザース製作・張徹導演で映画化した作品。約二時間の大作である。


それは激しい雨の日の事。主人公・錢小豪(右)と叔父の黎友興(左)は、ある屋敷で雨宿りをさせてもらっていた。そこへ盗賊団を率いる余太平、江生と妻の楚湘雲、幼い子供を連れた郭追という面々が相次いで雨宿りにやってくる。その様子を見て驚愕の表情を浮かべる黎友興。
その場に緊張感が走る。彼らの間には過去に因縁があり、錢小豪の今は亡き両親の死にも関わっているという。
彼らのいきさつを良く知る人物である黎友興は、18年前のある出来事について静かに語り始めた。

ストーリーテラー的役割の黎友興がそれぞれの過去を錢小豪に話して聞かせる形で進み、いったい何があったのか?そして、これからの展開はどうなる?と思わず引き込まれる秀逸なオープニング。


本作では悪党の江生(左は楚湘雲)


“金面佛/Golden Face Budda”の異名を取る無敵の男・郭追

回想シーンへ

18年前、黎友興は客棧で働いていた。そこへ錢小豪の父で凄腕の剣士・鹿峰が身重の妻・潘冰嫦を連れてやって来る。産気づく潘冰嫦を、当時医者だった余太平が介助し無事出産。客棧内では宴が催される。

その夜、鹿峰の元へ郭追が弟分の江生らと共に挑戦に現れる。
この辺からややこしくて理解困難に・・・






二人の腕は全くの互角。夜が更けても決着がつかず、勝負は翌日に持ち越しに。いつしか二人は互いを認め合い友情が芽生える。それを良く思わない江生は余太平を使い、二人の刀に毒を塗らせる。
あくる日、再び戦いを始める鹿峰と郭追。またも互角の戦いになるが、郭追の刀が鹿峰の腕をかすめ、毒にやられた鹿峰はあえなく死亡。妻の潘冰嫦も後を追い自害してしまう。
「残った子供も殺してしまえ」と余太平に命じる江生。しかし、すんでのところで黎友興が救い出し逃走。追ってきた江生に片腕を切り落とされながらもなんとか逃げ延びる。で、回想シーン終了。


余太平を見事な刀さばきで倒した錢小豪は、既に屋敷から立ち去っていた郭追の行方を捜しに向かう。その郭追、江生の策略で手紙にふりかけられた毒を目に受け盲目状態に。江生の手下達の襲撃を受けたところを錢小豪に助けられる。
「若者、お前の名は?」「友を助けるのに名前は重要ではない」
「好!この郭追には二人の親友がいる。一人は大侠・鹿峰。もう一人は名も知らぬお前だ」(テキトー訳)てな感じの中々カッコいいやりとりがあったりする。


郭追の命を狙い再び襲ってきた江生に戦いを挑む錢小豪だったが、ここでは決着つかず。


錢小豪が探してきた毒と薬の専門家・黄敏儀に治療を受ける郭追

クライマックスへ

両親の墓の前に佇む錢小豪の前に江生が現れる。
「鹿峰家の刀術を使い、今こうして鹿峰の墓の前にいる・・お前はいったい何者だ?」
「俺は大侠・鹿峰の息子、錢小豪だ!」
かくしてラストバトルは始まった。




王力と、僕が長いこと梁小熊と間違えていた譚鎮渡(笑)という五毒作品お馴染みの二人を投入する江生。3対1の戦いになる。


そこへ目が治った郭追が颯爽と登場!うわ、カッコいいではないか。
それにしてもこの人は毎回オイシイ役だね〜。

※ちなみに僕は郭追のファンですが、張徹監督のような趣味はございませんので誤解のないよう念の為・・


「郭追伯父さん!目は大丈夫ですか?」
「伯父さんだと!?お前は鹿峰の息子だったのか!」

盛り上がってまいりました。




スピーディな刀術戦を繰り広げる五毒の二人。


江生を倒した郭追は錢小豪に「両親の敵を討つのだ!」と、とどめを促す。そして本懐を遂げた錢小豪は、郭追の前に跪き感謝の意を表すのだった。

僕は原作を未読なのだが十分楽しめた。原作を知らない分、余計な先入観の無い状態で観たのが良かったのかもしれない。登場人物達のキャラも良いしアクションは流石ということでお気に入りの一つだったのだが、この記事を書くにあたって初めて(笑)しっかり内容を理解しようとして観たら難しくて訳が分からなくなってしまった。あまり深く考えずにただ画面を追う分にはかなり面白い作品であります。

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